静岡のオーダースーツ Pitty Savile Row　ブログ：2014年02月

2014年02月23日

コットンジャケットの衿巾を変更してみたい

ジャケットの衿巾は、そのジャケットシルエットによって標準セットされる衿巾という
ものが決まっており、それはその着用者の体型（肩巾やまわり寸法）にもっとも、
かっこ良く見えると考えられている寸法。
通常は、この衿巾寸法というものは、なにも考えなくても、お仕立ていただくスーツや
ジャケットの全体バランスから、一番よく合う寸法がセットされますが、
この衿巾寸法もオーダースーツでは指定していただけます。

ジャケットに標準セットされる衿巾は、クラシコスーツなら広めの衿巾、
タイトスーツは肩巾も狭めだから、衿巾も狭め、全年齢対応型の
レギュラースーツなら、オーソドックスな衿巾、ブリティッシュスーツでは、
現在の流行をとらえて比較的ゴージ位置は高めですが、衿巾という点では
レギュラースーツに近い標準型となっていると思います。

春夏シーズンにコットンジャケットをご予定いただいている方にも、
このジャケットシルエットに対応した衿巾を少し頭の隅に入れておいていただき、
クラシコスーツのシルエットで仕立てるコットンジャケット、普通の衿巾では
面白くないからより衿巾を強調した太めのものや、ナローラペル（狭いラペル）の
ショート丈ジャケットの衿巾をもっともっと細く仕立てるなど、
コットンジャケットの色柄はもちろん、ディテールデザイン、衿巾まで
自分好みで仕立てるのは、とても楽しいと思いますよ＾＾

オーダースーツを静岡で仕立てるなら

Posted by pitty at 08:11 │Comments(0) │オーダースーツのデザイン

2014年02月09日

オーダージャケットでフロント釦の高さを変える

オーダーで仕立てるジャケットでは、既に形の決まっている
たとえばシングル２釦スーツやシングル３釦スーツの釦位置、高さを
その位置指定だけで簡単に変えることができます。

その位置の指定の仕方は縫製させていただく際に用いる縫製用語では
ネックポイントと言われる肩線と衿返り線との交点～釦位置までの
距離で指定することになるのですが、ちょっと難しいとお考えの方は、
「サンプルスーツの釦位置をもう３ｃｍ程度上げたい」などご指定いただく
方法や、また、Pitty Savile Rowでお仕立ていただいたことのある
前回寸法のある方なら、当店ではその採寸データーが保存されて
いますので、その釦位置を基準に高さ調整ということでもご対応可。

釦位置はシャツやネクタイが見えるＶゾーンを決める高さになりますし、
またご着用感にも大きく影響があるところ。
このオーダージャケットで対応させていただくことができる
釦位置調整は、ジャケット釦のうちの一番上の釦（第一釦）のほか、
２番目釦との間の釦間隔（広くしたり・狭くしたり）などの調整にも
対応させていただくことができますよ。。
是非、おしゃれスーツや毎日着るお仕事用スーツの着心地、
かっこ良さアップにお試し下さい。。

オーダースーツを静岡で仕立てるなら

Posted by pitty at 07:55 │Comments(0) │オーダースーツのデザイン

2014年02月03日

ジャケットの背抜き仕立てと総裏仕立て？

オーダースーツ店を長くしていると、ごく当たり前のように思ってしまっている
ジャケットの裏仕立ての作り方。
秋冬シーズンには総裏仕立てを選ぶことが多いのですが、まだ寒いとは
いっても、２月に入って次第に春に向かう頃になると、これから仕立てる
スーツ、ジャケットの裏仕立てをどうしようと考えることが多くなります。

特に近年の秋冬素材は比較的薄手なものが多いので、
秋冬服地セール時期にお仕立ていただくちょうど、この時期のスーツには、
背抜き仕立てでオールシーズン向きに・・。
また、逆に早期にお仕立ていただく春夏スーツは、やはり生地も軽く薄いため、
総裏仕立てで・・というご選択も、よくいただきます。。

この背抜き仕立てと総裏仕立てのちがいは・・。
総裏仕立ては言葉とおり、前身と背部分の全てに裏地がはられているもの。
背抜き仕立ては、前身には裏地が付きますが、背部分は上３分の１のみ
付くものです。。

オーダースーツをお仕立ていただく際に、まず知っておきたい
裏仕立ての作り方でした。。