2015年08月31日
クラシックな雰囲気を醸し出す衿付きベスト
スリーピースはベストが加わるので、見た目に重厚感が出て、大人の落ち着きが漂います。
保温効果があり、秋冬～早春の外出時の防寒という意味でも有効なんです。
通常のベストは衿なし・箱ポケットが基本。
既製品ではほとんど見かけないのですが、
本来ベストは衿付きだったのです。
ベストを仕立てる時、衿の有無・前ボタンの数・ポケットの
デザイン等を選ぶ必要があります。
衿付きベストはクラシックな印象を与え、伝統のあるスマートな
見た目、ジャケットを脱いだ時にはベストの衿が映える。
ブリティッシュテイストのスーツには、衿付きベストの
醸し出すエレガントな雰囲気と相性が良い。
スーツの生地とは別の生地で替えベストを作る場合には、
雰囲気を変える為に衿付きをオススメします。
ハイウエストなスラックスにベストの丈を短く、
このバランスが大切なのです。
また、サスペンダーを取り入れて、ひと味違う
お洒落を目指してみてはいかがでしょうか。
オーダースーツを静岡で仕立てるなら
2015年08月17日
スラックスのダブル幅に拘る
スラックスのダブルは、雨の日のイギリスで行われた
結婚式で生まれたと言われています。
お洒落で有名な英国紳士が、スラックスの裾が
雨で濡れ汚れるのを避ける為に、裾を折り返したそうです。
その紳士は、慌てて会場に入ったため、裾を元に戻すのを
忘れてしまったそうです。
その姿を見た米国紳士達は、新しいファッションだと
勘違いして真似するようになり広まったそうです。
英国紳士は、どの程度のダブル巾・カブラ巾で
折り返したのか、気になる所であります。
こうして生まれたのがダブルのスラックスです。
ダブルのスラックスは短く折り返した方が、
長く折り返すよりも、足が長く見えます。
４cmの折り返しが一般的だと思いますが、
それより細くしたり太くしたりする事で
スラック全体の印象や見栄えが変わって見えるでしょう。
スラックス裾周りは全体像を決める重要な箇所だと思います。
ちなみに、２回折り返した状態をダブルカブラと言い
スラックスの丈不足でダブルに出来ない場合に内側の
折り幅をダブルに見せかける偽カブラと呼んでいます。
オーダースーツを静岡で仕立てるなら
2015年08月10日
ピーク衿とゴージライン位置
もともとピーク衿は燕尾服の衿で、その燕尾服が
タキシードに変化してフォーマルウェアになりました。
ピーク衿に華やかさがあるのは、これが要因となっています。
一般的にはダブルのスーツに使用されるピーク襟ですが、
シングルスーツのシングルピーク衿は、ドレッシーな印象を与えます。
ピークドとは、先の尖ったという意味があり、日本語では
剣襟とも呼ばれています。
同じピーク衿でもゴージラインの高さを変えると、
また印象が変わり、楽しめると思います。
スーツの衿は、上衿と下衿で構成されていますが、
上衿と下衿のつなぎ目のラインをゴージラインと言います。
ゴージが上にあればあるほど重心が上に、下にあれば
あるほど重心は下になります。
ゴージ位置によって、強調される部分が変わるという事ですね。
ゴージ位置が高ければ、顔の印象が強調され、
低ければ印象は弱まりますね。
ピーク衿の場合、先が尖って印象が強くなっているので、
ゴージ位置は高過ぎない方がバランス取れると思います。
オーダースーツを静岡で仕立てるなら
2015年08月02日
スーツの雰囲気を穴かがりの色糸で変える
スーツのデザインといえば、ポケットの形や襟の形など様々あると思います。
また、穴かがりの色糸を変える事でガラッと雰囲気が変わります。
各箇所の色糸を変えることでスーツに違った味付けが加わり、
オーダースーツのオーダースーツらしさを表現しやすい部分なのではないでしょうか。
スーツの色に合わせてさりげない色を選ぶのか、あえて反対色で
インパクトのある色を選ぶのかは自分次第ですね。
主な穴かがりは袖穴、フラワーホール、前釦穴。
あまり多くの箇所に多くの色を使いすぎると、
統一感がなくゴチャゴチャしてしまうので
統一性を持たせる為に、同じ色又は同系色で
まとめた方が良いと思います。
袖だけ穴かがり色糸指定・グラデーションするのも面白い。
黒のスーツの袖穴かがりだけ赤色にしてみるとか。
袖口に向けて徐々に赤色になるようグラデーションにしてみるとか。
袖穴かがりの色糸をより目立たせたいのであれば、
本切羽が良いと思います。
本切羽は補強の意味でも、糸を使う幅が広くなっています。
デザインで遊ぶ事もオーダーの楽しさですが、
色で遊ぶのもオーダーの楽しさだと思います。
穴かがりの種類について調べた所…
ハトメ穴、眠りハトメ穴、流れハトメ穴、
流れ眠りハトメ穴…こんなにも穴かがりの種類があるんですね
オーダースーツを静岡で仕立てるなら
